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歯科コラム

銀歯は目立って嫌です。審美性を高めるにはどうすれば良いですか?

2021年01月22日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL TSUKISHIMAです。
今回のテーマは「人工物の審美性を高める方法」です。
人工物の素材は銀歯が一般的ですが、審美性を求める人にはおすすめできません。

文字どおり銀色の人工物は白い歯の中で明らかに目立つため、
一旦銀歯を希望した人が後に審美性のことで相談に来院するケースも珍しくないのです。
そこで、今回は人工物の審美性を高める方法について解説していきます。

歯を白くする方法

歯を白くする方法としてはホワイトニング・ホワイトコート・セラミック治療の3つが挙げられますが、
ホワイトニングとホワイトコートは天然の歯にしか効果がなく、
人工物を白くする方法はセラミック治療に限られます。

もっとも、「白くする」と表現するのは間違いであり、銀歯の色を変えることはできません。
セラミック治療は人工物の素材をセラミックにする治療方法であり、
見た目の美しいセラミックを人工物の素材にすることで、人工物の審美性が格段に高まります。

セラミックにするメリット

人工物をセラミックにすれば審美性が高まりますが、メリットとなるのはそれだけではありません。

・二次虫歯を予防しやすい
・長持ちしやすい
・金属アレルギーの人でも使用できる(メタルボンドを除く)

審美性の高さ以外にもセラミックにはこのようなメリットがあり、いずれも銀歯では得られないメリットです。
そのため、審美性を気にしない人が二次虫歯の予防が目的でセラミックを希望するケースも多く、
セラミックは審美性だけでなく実は機能性においても大変優秀です。

セラミックにするデメリット

メリットと同時に知っておかなければならないのがデメリットであり、セラミックには次のデメリットがあります。

・自由診療のため費用が高い
・陶器が素材になっているため、割れることがある

セラミックは高い審美性と機能性を持っているため、自由診療になります。
そのため、保険診療の銀歯と比較すると費用は大幅に高くなるのが欠点です。
また、あまり強い力で噛む癖のある人だとセラミックが割れてしまうこともあります。

セラミックの種類

セラミックを希望する場合、セラミックの種類を選択することができます。
現状、セラミックの種類として存在するのは次の4種類です。

オールセラミック

文字が示すとおり100%セラミックでできており、全てのセラミックの中で最も高い審美性を持っています。
年数が経過しても変色せず、耐久性や強度も高く優秀なセラミックですが、一方で費用が高いのが欠点です。

ハイブリッドセラミック

レジンにセラミックの微粒子を練り込んだタイプで、素材としてはレジンとセラミックの中間に位置します。
年数経過による変色が起こりますが、一方で費用が安くお手軽なセラミックです。

メタルボンド

金属のフレームにセラミックを焼き付けたタイプで、金属の使用が長所にも欠点にもなっています。
長所は強度が高いこと、欠点は金属アレルギーの対象になることと、劣化すると金属が露出することです。

ジルコニアセラミック

人工ダイヤモンドを使用したタイプで、メタルボンド同様に強度の高さが特徴のセラミックです。
メタルボンドより美しく、金属も使用していませんが、費用についてはメタルボンドよりも高くなります。

セラミックと健康保険

2014年の健康保険改定による、セラミックでも保険診療が可能になりました。
ただ、セラミックで健康保険を適用するにはいくつかの基準を満たす必要があり、若干複雑です。

・CAD/CAMの装置を持っている歯科医院で治療を受けなければならない
・治療対象の歯の箇所が決まっている
・インレー(詰め物)は対象外。対象となるのはクラウン(被せ物)のみ
・選択できるセラミックの種類はハイブリッドセラミックに限られる
・健康保険のハイブリッドセラミックは、従来のハイブリッドセラミックに比べて性能が劣る

このような基準があるため自身で判断するのは難しく、希望する場合は歯科医院に相談すると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、人工物の審美性を高める方法についてまとめます。

1. 歯を白くする方法 :人工物を白くするのであれば、方法はセラミック治療に限られる
2. セラミックにするメリット :二次虫歯を予防しやすい、長持ちしやすい、金属を使用していない(一部を除く)
3. セラミックにするデメリット :自由診療になるため費用が高い、陶器が素材のため割れることがある
4. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック
5. セラミックと健康保険 :一定の基準と条件を満たす場合、セラミックに健康保険が適用される

これら5つのことから、人工物の審美性を高める方法について分かります。
銀歯は費用が安いのがメリットですが、言い換えれば目立つメリットはそれだけであり、
人工物に審美性・機能性を求めるのであればセラミックを素材にするのがおすすめです。
確かに費用は高くなりますが、セラミックにはそれだけの価値があることも事実です。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』