3. パウダーメンテナンスについて
「超音波の振動が苦手…」「歯をツルツルにしたい」「着色が気になる」「インプラントや矯正器具の周りもしっかりとお掃除して欲しい…」そんなお悩みはございませんか?
パウダーメンテナンスは従来のクリーニングの弱点を克服した、歯に優しくスピーディで不快感の少ないケアとなっております。
メンテナンスが終わった後は歯のなめらかさに感動するはずです。
是非一度、お試し下さい!
パウダーメンテナンスの特徴
1. 歯面への侵襲性を抑えたケアが可能
従来の切削器具や研磨剤を使用したケアでは、歯の表面にある凹凸も研磨され、貴重なエナメル質が失われていました。
★エナメル質が傷つけられ、歯の凹凸がなくなっています。
一方パウダーメンテナンスは、粒子の細かいパウダーと水を同時に噴射させて行われる為、歯の表面の健康な状態を維持したまま汚れだけを除去する事が可能です。
★歯の表面の凹凸が清掃前と同じ状態で残っています。
2. 様々な装置や歯の形態にアプローチできる
矯正装置やインプラントの周囲は、プロフェッショナルケアでさえも清掃が難しい部分であり、虫歯や歯周炎を誘発しやすいです。
パウダーメンテナンスでは、矯正装置、インプラントの周囲、補綴物(銀歯などの被せ物)、小窩裂溝(歯の表面にある溝)など様々な歯質にアプローチする事が出来るため、より精度の高い予防ケアが可能となります。
また歯茎の内部までパウダーが行き届くので、セルフケアでは除去できない汚れを落とす事ができます。
3. 染め出しによる汚れの可視化
パウダーメンテナンスでは、初めに染め出しを行います。染め出しを行うことでバイオフィルム(細菌の集合体)に色がつき、汚れが可視化されるので確実に歯面の汚れを除去する事が出来ます。
また患者様と共に染め出されたお口の中を確認することができるので、具体的な改善点について情報提供をする事が可能となります。
4. 不快感がなくリラックスしてご利用いただけるケア
従来のメンテナンスは、振動の強い超音波のスケーリングを主体としていたので、患者様に不快感を与えてしまうというデメリットがありました。
パウダーメンテナンスはスピーディかつ刺激の少ないケアとなっていますので、不快感なく、リラックスしてご利用いただくことが出来ます。
パウダーメンテナンスの流れ
Step1. 口腔内診査、評価
洗口液で洗口後、歯や歯周組織、インプラント周囲組織の診査、評価を行います。
Step2. 染め出し
染め出し液を用いて、バイオフィルムを可視化します。
Step3. 情報提供
患者様一人ひとりに最適な口腔清掃方法、清掃器具をご提供します。
Step4. パウダークリーニング
歯の表面、歯茎の内部のバイオフィルム、ステイン、早期歯石をパウダーを用いて除去します。
Step5. スケーリング
細かい部分の歯石を除去します。
Step6. 最終確認
バイオフィルムや歯石の取り残し、虫歯の有無の最終チェックを行います。
Step7. フッ化物塗布、又はリナメルによる歯のトリートメント
最後に歯面にフッ化物(歯を強くするお薬)を塗布、またはリナメルを使用した歯のトリートメントを行います。
Step8. 次の治療計画
患者様一人ひとりに合わせた今後の治療計画を立てていきます。
使用されているパウダーについて
当院では「ペリオメイトパウダー」と「フラッシュパール」の2種類のパウダーを使用しております。
ペリオメイトパウダー
【特徴】
- 主成分はグリシン(タンパク質の構成物質であるアミノ酸の一種)で、歯肉縁下に使用しても滞留しない高い水溶性を持っています。
- 象牙質よりも柔らかいモース硬度となっているので、歯にとても優しいパウダーです。
※モース硬度:グリシン~2/象牙質2~2.5 - パウダー平均粒子径:約25µm
フラッシュパール
【特徴】
- 主成分が炭酸カルシウムですので、パウダークリーニング独特のしょっぱさを感じず、不快感なくケアが可能なパウダーとなっています。
- 球体のパウダーが歯面を転がるように動き、歯面を傷つける事なく素早く汚れを除去する事が可能です。
(フラッシュパール 拡大写真)
- 頑固なステインや歯肉縁上の天然歯に使用されます。
- パウダー平均粒子径:約54µm
パウダーメンテナンスを行うにあたって注意が必要な方
- パウダーの成分に対し、発疹、皮膚炎等の既往歴のある方。
- 慢性の気管支炎、喘息、上気道感染症、その他呼吸器疾患をお持ちの方。
- 重篤な消化器官潰瘍のある方
- 腎臓障害のある方
- 心機能障害、肺機能障害のある方
- 口腔内に傷や異常が認められる方
- 口腔粘膜が炎症、ただれを起こしやすい方
- 病気になりやすい体質やアレルギー体質の方