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ホワイトニングは安全ですか?

2020年01月08日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「ホワイトニングの安全性」です。
ホワイトニングでは過酸化水素を使用するため、安全性を気にする人もいるでしょう。

なぜなら過酸化水素は劇物に指定されていますから、それを含めた薬剤を歯に浸透させることに抵抗を感じる人がいるのは当然です。そこで、ここではホワイトニングの安全性について説明していきます。

過酸化水素の濃度について

過酸化水素は高濃度であればあるほど危険が伴いますが、
歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは、過酸化水素の濃度はおよそ35%以下に抑えてあります。
最も、それでも皮膚に付着するとただれてしまうため、医師はその点細心の注意を払って治療を行います。

また、ホームホワイトニングでは患者さん自身で薬剤を取り扱う仕様になっていることから、
安全性を配慮して過酸化水素の濃度はおよそ10%以下まで抑えてあります。
ちなみに、過酸化水素は消毒用のオキシドールにも含まれていますが、その場合の濃度はおよそ3%です。

ホームホワイトニングの効果について

ホームホワイトニングの場合、患者さん自身が薬剤を取り扱うことから、
過酸化水素の濃度はおよそ10%以下まで抑えてあると解説しました。
ただ、そうなるとホワイトニングの効果への影響が気になるかもしれません。

確かに、ホームホワイトニングは過酸化水素の濃度が薄いことから効果が出るまでに時間がかかります。
一方で歯に薬剤がしっかりと浸透するため、白さを維持できる期間はオフィスホワイトニングより長いのです。
過酸化水素の濃度が薄くても、時間をかければホワイトニングの効果は充分得られます。

薬剤の身体への害について

過酸化水素を含め、ホワイトニングで使用する薬剤は身体に害はないのでしょうか。
これについては、害があるかもしれないと判断された場合は治療を受けられなくなっており、
次に該当する人はホワイトニングできないケースがほとんどです。

18歳未満の人

ホワイトニングに正確な年齢制限はないですが、18歳未満だと治療を受けられないことがあります。
これは、成長期の人がホワイトニングすることで、薬剤が成長の妨げとなってしまう可能性があるためです。
このため、18歳未満の人がホワイトニングを希望する場合、医師と相談して治療の可否が判断されます。

妊娠中・授乳中の女性

ホワイトニングの薬剤が、お腹の赤ちゃんや母乳に影響するかしないかは、現状明らかになっていません。
つまり影響する可能性もありますし、影響しない可能性もあるのです。
このように明らかになっていない以上、妊娠中・授乳中の女性は基本的にホワイトニングできません。

重度の知覚過敏の人

ホワイトニングでは知覚過敏が起こることがありますが、あくまでそれは一時的なものであり、
時間の経過や痛み止めの処方によって改善できる問題です。
しかし、元々重度の知覚過敏の人は痛みを激しく感じるため、基本的にホワイトニングできません。

海外製の薬剤の輸入に注意

今回の説明から、扱い方を誤らなければホワイトニングは安全なことが分かりますが、
一つ注意点として、インターネット通販などで海外製の薬剤を購入するのは止めた方が良いでしょう。
その理由として、次のことが挙げられます。

日本人に合わない可能性がある

海外のホワイトニング剤は、その国の人がホワイトニングすることを前提に作られています。
例え安全基準が満たされていても、それがその国の安全基準なら日本人に合うとは限らず、
例えばアメリカ人にとって適度な濃度でも、日本人にとってはその濃度が高すぎる可能性もあるのです。

薬剤の成分の問題

海外製の薬剤の中には、ホワイトニング剤として認可していない成分が含まれているものも存在するようで、
安易に使用すると歯に深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。
正規の薬剤の成分を把握できていない以上、海外製の薬剤を安易に使用するのは危険です。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングの安全性についてまとめます。

1. 過酸化水素の濃度について :濃度は35%程度、ホームホワイトニングなら10%程度に抑えてある
2. ホームホワイトニングの効果について :濃度は低いが、時間をかければ充分な効果を得られる
3. 薬剤の身体への害について :安全性を考慮して、18歳未満の人などは基本的にホワイトニングできない
4. 海外製の薬剤の輸入に注意 :薬剤の濃度が日本人に合っていないなどの可能性がある

これら4つのことから、ホワイトニングの安全性について分かります。
ホワイトニングは薬剤を使用するため、その点だけで判断すれば危険を伴う治療であり、
そのため患者さんの年齢や健康状態次第ではホワイトニングできないこともあります。
ホワイトニングは誰にでも受けられる治療ではないですが、それは安全性が考慮されているからで、
医師のアドバイスや注意点を守れば決して危険な治療ではありません。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』