ホーム > 歯科コラム > 二次虫歯とは何ですか?普通の虫歯とは違うのですか?

歯科コラム

二次虫歯とは何ですか?普通の虫歯とは違うのですか?

2018年10月08日

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。
今回のテーマは「二次虫歯について」です。
虫歯には二次虫歯と呼ばれるものがあり、これは普通の虫歯とは違います。

正確には、健康な歯が初めて虫歯になるケースとは違い、二次虫歯は虫歯の再発です。虫歯の再発…それは一見特殊なケースのように思えますがそうではなく、実は大人の虫歯の場合、半数以上の割合でそれは二次虫歯によるものです。

二次虫歯とは

二次虫歯とは、一度虫歯治療した歯が再度虫歯になることで、二次カリエスとも呼びます。虫歯治療で削った歯は象牙質が剥き出しになっており、エナメル質に保護されていないため脆く、細菌に感染しやすい状態になっています。

それを保護する役割を持つのが詰め物や被せ物であり、削った歯を詰め物や被せ物で覆うことで細菌の侵入を防いでいます。それでも細菌が侵入した場合、詰め物や被せ物の下にある歯が細菌に感染して二次虫歯が起こります。

二次虫歯の原因

二次虫歯が起こる原因は虫歯菌への感染ですが、虫歯菌に感染してしまう原因となるのは詰め物や被せ物に生じる隙間です。その意味では、二次虫歯の原因は「詰め物や被せ物に生じた隙間」と言えるでしょう。

逆に言えば、詰め物や被せ物に隙間が生じなければ二次虫歯を予防できることになります。また、予防のためにはプラークが蓄積しないよう歯磨きを含めたプラークコントロールも必要なため、例え詰め物や被せ物で処置した歯でも、他と歯と同じように虫歯予防を意識しなければなりません。

二次虫歯が深刻な理由

そもそも虫歯自体が深刻ですが、初めての虫歯に比べると二次虫歯はより深刻です。まず二次虫歯は元々詰め物や被せ物で覆われた歯が虫歯になるため、目で見て虫歯だと判断できず、自覚しにくい…つまり気づきにくい問題があります。

特に神経を除去している場合、痛みも感じないため検診を受けない限り二次虫歯には気づかないでしょう。また、二次虫歯と治療を繰り返せば歯を失うことになってしまいます。これは治療のたびに歯を削ることで、少しずつ歯が失われていくからです。

二次虫歯の予防方法

二次虫歯を予防するには、次の2つを実践すると効果的です。もちろん、次の2つに加えて精密な歯磨きなど、従来の虫歯と同じ予防方法の実践も必要です。

セラミックにする

セラミックはツルツルしているため、詰め物や被せ物に使用すると表面にプラークが付着しにくくなります。また、銀歯と違って接着の力も強いため、歯との間に隙間が生じにくいのです。

定期検診を受ける

定期検診を受ければ詰め物や被せ物の異常、さらには劣化が起こった時に歯科医が発見でき、二次虫歯が起こる前に新品のものへの交換が可能です。最も、定期検診は二次虫歯に限らず虫歯そのものを予防する上で欠かせないことです。

詰め物や被せ物の境目をしっかりと歯磨きする

二次虫歯は、詰め物や被せ物に生じた隙間から虫歯菌が入り込むことで起こります。このため、歯磨きする時には詰め物や被せ物の境目を丁寧に磨きましょう。また、歯磨きの時にはデンタルフロスや歯間ブラシも使用しましょう。

精密な治療を行う歯科医院で虫歯治療を受ける

マイクロスコープなどの医療設備、歯科医の腕…そもそも最初に虫歯になった際、こうした点にこだわって治療を受ける歯科医院を選びましょう。そうすれば治療の精度が高く、隙間が生じるリスクを減らせます。

銀歯は二次虫歯になりやすい

詰め物や被せ物を銀歯にしてしまうと、二次虫歯が起こりやすくなります。実際、銀歯を使用している方で二次虫歯の繰り返しに悩まれている方は多いでしょう。これは銀歯の材質が問題で、まず銀歯はプラークが付着しやすくなっています。

また、銀歯で使用する接着剤はセラミックの場合に比べて接着の力が強くないため、劣化すると接着が剥がれて隙間が生じてしまいます。さらに劣化するまでの年数…つまり寿命もセラミックより短いのです。

まとめ

いかがでしたか?最後に、二次虫歯についてまとめます。

1. 二次虫歯とは :一度虫歯治療をした歯が再度虫歯になることで、つまりは虫歯の再発
2. 二次虫歯の原因 :詰め物や被せ物に隙間が生じて虫歯菌が入り込む
3. 二次虫歯が深刻な理由 :虫歯に気づきにくい。削る治療を繰り返すことで歯が失われてしまう
4. 二次虫歯の予防方法 :セラミックにする、定期検診を受ける、詰め物や被せ物の境目を丁寧に磨く
5. 銀歯は二次虫歯になりやすい :プラークが付着しやすく、隙間も生じやすいため

これら5つのことから、二次虫歯について分かります。
最近は詰め物や被せ物をセラミックにする方が増えていますが、
その理由は「審美性の高さを求める」だけではありません。
セラミックは二次虫歯を予防しやすく、そのためセラミックを希望する方も多いのです。
虫歯の再発で二次虫歯は繰り返すことで歯が失われてしまうため、確実に予防しなければなりません。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』