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歯科コラム

歯周病になった時は一般歯科に行けば治療を受けられますか?

2018年12月01日

歯周病になった時は一般歯科に行けば治療を受けられますか?

中央区月島勝どきの歯医者さん、YUZ DENTAL tsukishimaです。今回のテーマは「歯周病治療に対応した歯科医院」です。歯科医院には診療科目があり、それぞれの診療科目に対応した治療を行っています。

ですから、ある歯科医院に行ったとして、その歯科医院で全ての歯科治療を受けられるわけではありません。例えば矯正治療なら矯正歯科での対応になりますし、ホワイトニングなら審美歯科での対応となります。では歯周病の場合は虫歯と同じく一般歯科で対応しているのでしょうか。

一般歯科での対応について

歯周病は一般歯科で対応できますが、歯周病の進行度によっては対応できない可能性があります。と言うのも、初期の歯周病の場合は特別な治療は必要なく、患者さんによるプラークコントロールとスケーリング(歯石の除去)のみで治せます。

ですから初期の歯周病なら一般歯科で対応できますが、歯周病が進行すると外科的治療が必要なケースがあり、一般歯科では対応できないこともあります。また骨の再生療法を希望する場合、全ての歯科医院を含めても対応できる歯科医院は少ないでしょう。

歯周病治療の歯科医の腕

これは全ての医科において言えることですが、医師によって治療技術…すなわち腕に差があります。このため、歯周病治療においても腕の良い歯科医とそうでない歯科医がいることになります。さて、患者さんからすれば当然腕の良い歯科医の治療を受けたいと思うのが本音でしょう。

では一般歯科の歯科医の腕はどうなのか?
…結論から言うと、歯周病治療の腕の判断するポイントは診療科目ではなく、それよりも次の2つのことに注目するべきです。

歯科医院のWEBサイトを確認する

歯科医院のWEBサイトを確認すると、その歯科医院の治療方針などが紹介されています。そこで歯周病治療をメインに行っている旨が明記されていれば、その歯科医院は歯周病治療に自信があると考えられ、腕の良さを判断する基準になるでしょう。

日本歯周病学会の認定医・専門医の資格を確認する

日本歯周病学会は、歯周病治療の技術の向上や治療のプロフェッショナルの育成を目的とした学会で、多くの歯科医が在籍しています。そして日本歯周病学会では資格制度を設けており、日本歯周病学会の認定医・専門医の資格を持つ歯科医は、歯周病における経験と実績が証明されています。

<日本歯周病学会の認定医・専門医の探し方>
日本歯周病学会のWEBサイトを確認すれば、認定医・専門医の在籍する歯科医院を都道府県別に検索できます。ちなみにレベルで言うと、認定医よりも専門医の方がレベルは高くなっています。

誰もが歯周病になっている可能性がある

今回の説明で、「自分は歯周病になっていないから関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、今後歯周病になる可能性はありますし、それどころか既に歯周病になっている可能性もあります。と言うのも、歯周病は虫歯のように目立った自覚症状がないからです。

例えば虫歯の場合、歯が痛むという自覚症状によって虫歯を自覚します。しかし歯周病にはこうしたハッキリとした自覚症状がなく、例え歯が痛くなくても歯周病になっている可能性があるのです。

歯科医院で定期検診を受けて歯周病がないと診断された方ならともかく、歯が痛くないことは歯周病がないことの根拠にはなりません。

歯周病の自覚症状

目立った自覚症状のない歯周病ですが、自覚症状が全くないわけではありません。次の症状が起こっている場合は歯周病の可能性があります。

口臭がする

歯周病になるとお口の中で歯周病菌が繁殖するため、口臭がするようになります。口臭の原因は様々ですが、歯周病が原因による口臭は特に臭いがきついとされています。

歯石が溜まっている

歯石とは、歯と歯の間や歯と歯肉の境目にある白い塊で、これはプラークが石灰化したものです。歯石の有無で歯周病の有無を判断できないものの、歯石があると歯周病になるリスクが高まります。

歯肉に異変が起こっている

歯周病になると歯肉に様々な異変が起こります。例えば歯肉の腫れ、変色、さらにかたいものを食べた時などに起こる歯肉からの出血です。

歯が長くなって見える

歯周病が進行していると歯槽骨が溶かされ、その影響で歯肉退縮が起こります。歯肉退縮が起こると歯肉の高さが下がるため、歯の根が露出して歯が長くなったように見えます。

歯がグラつく

非常に分かりやすい自覚症状なので、これに気づかない方はまずいないでしょう。しかしここまでになると歯周病は相当進行しており、歯周病を自覚するタイミングとしては遅すぎます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病治療に対応した歯科医院についてまとめます。

1. 一般歯科での対応について :対応は可能だが、進行した歯周病の場合は対応できないこともある
2. 歯周病治療の歯科医の腕 :判断基準として確かなのは、日本歯周病学会の認定医・専門医の資格の所持
3. 誰もが歯周病になっている可能性がある :歯周病には目立った自覚症状がない
4. 歯周病の自覚症状 :口臭がする、歯石が溜まっている、歯肉に異変が起こっているなど

これら4つのことから、歯周病治療に対応した歯科医院について分かります。歯周病治療は一般歯科でも対応できますが、設備によっては進行した歯周病の場合は対応できないこともあります。

ちなみに、歯周病治療における歯科医の腕を判断するポイントは2つです。1つは歯科医院のWEBサイトで歯周病治療へのこだわりを明記しているかどうか、もう1つは日本歯周病学会の認定医・専門医の資格の有無に注目することです。

月島 勝どき 歯医者なら『YUZ DENTAL tsukishima』